万華鏡三次

novel.syosetu.org/114674/ の三次創作的リメイクです

2017-07-16から1日間の記事一覧

序章 形而上の飢餓

花一匁という言葉もあるが、3.75gの見えない何かを誰もが常に気に掛ける。その身の軽さに、男アラン・リンドバーグは辟易しきっていた。「何のために生き、死ぬのか」その問いに答えを出すことは自分には出来ない。生命の価値。自分が持っていて、且つ手放…

序章 人造の生命

生命とは。生物学的に、なんて野暮な考え方をしてしまえば、全ての生命は次世代へ種を繋ぐための機構だ。しかしヒトなどという物好きな生き物は、必ずしも生物的なゴールで満足をするとは限らない。理性、や生きる意味、などと大層な言葉を掲げては無意味な…